モデレートの対処法
WordPressでサイト運営をしていると、「モデレートして下さい」というメールが大量にくる場合がある。
ログインするとコメントがたくさん来ており、1個1個ゴミ箱に移動する作業を強いられた経験はないだろうか?
はじめは意味がわからず、何で立ち上げたばかりのサイトなのにいきなりコメントが来るんだろう?
そんな疑問を持っていたところ、日がたつにつれてその量が次第に増えていき、流石に原因と対処法を調べる事にした。
一番手っ取り早いのが、プラグインでセルフピンバックを止める事ができる。
No Self Pings ← ダウンロード
◎コメントモデレーションとは
コメントモデレーションはWordPressの機能の1つで、サイトオーナーが承認するまではコメントを表示しないようにする為のものである。
「モデレートして下さい」は、コメントをチェックして、承認するなりゴミ箱に移動するなりして下さいという意味になる。
◎ピンバックとトラックバック
ピンバックを説明する前に似たような機能でトラックバックというものがある。
その違いを知った方が理解しやすいと思うので、トラックバックから説明したいと思う
●トラックバックとは
トラックバックは他人のページを参照し、それに関連する記事を自分のページに追加した場合、トラックバック欄に相手のページのURLを入力して投稿すると、相手先に送信される。すると相手のページにも自分のページへリンクが貼られ、相互リンクが手っ取り早くできるものである。
しかし、トラックバックは任意のURLを入力でき、リンク獲得目的の悪用が急増し、本来の目的が失われているのが現状だ。
●ピンバックとは
ピンバックの仕組みはトラックバックと同じで、自分のページに参照したページへリンクを貼るとピンバックが送信される。
すると相手のページにも自分のページへのリンクが表示され、相互リンクが簡単にできる。
トラックバックは任意のURLを指定できるが、ピンバックは自分のページにリンクを貼ったリンク先ページのみに反映されるので、無関係なピンバックの送信がしずらく、本来の目的を担保する効果がある。
その他の違い
トラックバックはブログシステムで構築したもの同士なら利用できるが、ピンバックはWordPressで作成されたもの同士でないと機能しない。
さて、ここから本題となるが、「モデレートして下さい」というメールとコメントが寄せられる原因は、ピンバックを受信しているからである。
リンク先の相手がページを更新したり、あるいは自分のページからピンバックが送信されたりする。
これを止める方法は、以下の通り
1.プラグインでセルフピンバックを止める
これが最も良策である。本来のピンバックは維持し、セルフピンバックだけを止めるものである。
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2.設定でピンバックを止める
ピンバックを送信しなければセルフピンバックも発生しない。
しかし、全てのピンバックが停止してしまうので、あまり良策とはいえない。
設定方法は、「設定」→「ディスカッション」から、「この投稿に含まれるすべてのリンクに通知を試みる」のチェックを外すだけ。
3.自分のサイト内リンクは、相対リンクにする。
ピンバックは自分のページからも送られる為、自ページへのリンクを相対リンクにしてしまえば、ピンバックは送信されない。
相対リンクとは、URLを省略してファイル名でリンクすることである。
これに対してリンク先URLを、「http://」から完全記述する事を、「絶対リンク」と言う。
例)
相対リンク(相対URL) <a href=”yyy.html”>相対リンク</a>
絶対リンク(絶対URL) <a href=”http://www.abc.com/yyy.html”>絶対リンク</a>