Outlookリンク無効

WordPressとは関係ない話になってしまうが、先日Outlook本文中のリンクをクリックしてもインターネットエクスプローラーが開かないというアクシデントに見舞われた。
「このコンピューターの制限により、処理は取り消されました。システム管理者に連絡してください。」というエラーメッセージが表示されるのだが…
インターネットで調べると、対処法が3種類あることがわかったが、自分の場合そのうちの一つで解決し、さらに原因も判明したきっかけとなったので書き留めたいと思う。
 
インターネット上で最も多く出ていた対処法で、自分は解決できなかった方法
Google先生で調べると最も多く出てきた対処法が、インターネットエクスプローラーの「インターネットオプション」から、「プログラムの設定」でリセットするというものだった。
最も簡単な方法なので、まずこちらから試してみたが全く状況は変わらなかった。
 
システムの復元で戻す方法
こちらはおそらく改善できると思うが、私の場合WindowsUpdeteやマカフィーの更新などと重なった為、これは最後にしようと思い試していない。
 
別のパソコンからレジストキーをエクスポートし、問題のあるパソコンにインポートする方法
これが今回解決に至った方法だ。
レジストリをいじるのは慣れない人には怖いかもしれないが、やってしまえば一番簡単でシステムの復元と違い、最新のシステムが損なわれる心配もないのでお勧めだ。
さらに、これをやる事で何が原因だったのかがハッキリするので、今後の予防にも役に立つ。
と、いうのも、少し前に「Cystem check」というウイルスにやられ、こいつが悪さをしたのかと思っていたが、正体は以外なものだったことが判明したのだ。
 
問題が起きた原因(まさかのGoogle Chrome)
私の場合、AdobeのFlash Playerを更新した事がきっかけだった。
自動で表示される更新プログラムをクリックすると、以前はFlash Playerだけがインストールされていたのだが、ある日突然、Google ChromeとGoogleツールバーがセットでインストールされてしまうようになった。
元々Google Chromeが好きでなかったのでアンインストールしたのだが、実はインストールした時点でレジストリが書き換えられていたのだ。
要は、Outlookなど他のプログラムからインターネットにアクセスする場合、Google Chromeが開くように設定されてしまったのだが、Google Chromeをアンインストールしてしまった為、プログラムが動作しないという当たり前の現象が起きていたのである。
 
Adobe Rederの更新でも同じ現象が起きる。
原因と対処法は全く同じ。
 
対処法
まず、問題が起きていない別のPCから、レジストリファイルをエクスポートする。
エクスポート先は任意で構わない。
また、保存する際のファイル名も任意で構わない。
 
別のPCからエクスポートする
問題が起きていない別のPCで、次の作業をする。
1.スタートボタン→「プログラムとファイルの検索」に「ファイル名を指定して実行」と入力。
「ファイル名を指定して実行」に、「regedit」と入力して「OK」をクリックする。
ユーザーアカウント制御の画面が表示されるので、OKする。
 
2.次のレジストリ サブキーを見つけてクリックする。
HKEY_LOCAL_MACHINE/Software/Classes/htmlfile/shell/open/command
レジストリエディタ画面

※上記「Classes」までは容易にたどり着けると思うが、「htmlfile」が見つけにくいので注意。
安易に「html」などの似たフォルダをいじらない事。

3.「ファイル」メニューまたは 「レジストリ」メニュー の 「エクスポート」をクリック
エクスポート先と保存する際のファイル名は任意で構わない。
エクスポートしたファイルを、USBメモリー等にコピーする。
 
問題のPCにインポートする
1.USBメモリーに保存したファイルを、問題のPCのデスクトップに張り付ける。
(右クリックしてコピペでOK)
 

2.張り付けたファイルをダブルクリックする。
「レジストリファイルを追加することはお勧めできません」(記憶があいまいだがこのようなメッセージだった。)という警告が出るが、OKする。
drive: location file was copied to¥file name.reg 内の情報をレジストリに追加しますか?と出るので、
「はい」をクリックしてOKする。
 
3.”HKEY_CLASSES_ROOT ¥.html” キーの文字列 (既定) が “htmlfile” であることを確認する

レジストリエディタ画面
今回問題となっているのは、「データの値」が、「htmlfile」となっていなければいけないところを、Google Chromeをインストールした事で書き換えられてしまった事である。
よって、データの値を修正する必要があるので、手順は以下の通り。
 
スタートボタン→「プログラムとファイルの検索」に「ファイル名を指定して実行」と入力。
「ファイル名を指定して実行」に、「regedit」と入力して「OK」をクリックする。
HKEY_CLASSES_ROOT 内の「.html」フォルダをクリックする。
右側に(規定)というファイルがあるので、右クリックする。
「修正」をクリックし、「データの値」に「htmlfile」と入力する。
 
おそらくこのページをご覧の方の多くは、私と同じようにFlash PlayerやAdobe Readerを更新し、その後Google Chromeをアンインストールしたものと思われる。
その場合、「データの値」が「Google Chrome」となっているはずだ。
これが今回の問題の原因なのである。
 
以上でOutlook等からのリンクが開けるようになる。
尚、修正前はメールリンクをクリックすると、「別のコンテンツを開こうとしています」という警告メッセージが表示されていたが、修正後はこの警告も出なくなった。
 
それにしても、まさかAdobeのFlash Playerを更新した事から、このような面倒に巻き込まれるとは思ってもみなかった。
Flash PlayerやAdobe Reader単独のインストールならすぐに終わるが、Google ChromeやGoogleツールバーをセットでインストールチェックを外し忘れると面倒である。
Google ChromeとGoogleツールバーのチェックを外せば、単独でインストールすることができるので、Outlookを利用している場合は覚えておいた方が良い。

「Chrome をデフォルトのブラウザーとしてインストールし、Internet Explorer 用に Google ツールバー をインストールします」のチェックを外すこと。
 
Adobe Flash Playerのダウンロード
http://get.adobe.com/jp/flashplayer/
 
Adobe Readerのインストール
http://get.adobe.com/jp/reader/

Flash Playerの単独インストール

※今回の修正処理をした結果、理由はわからないがインターネットの速度が明らかに速くなった。