自動更新プラグイン

 

WordPressは結構頻繁に更新される。
主にセキュリティ関係がメインとなってくるので、WordPressの更新はマメにやった方が良い。
筆者もいくつかのWordPressサイトがマルウェア感染し、閉鎖を余儀なくされた経験があるので、WordPressの最新版への更新は極めて重要といえる。
しかし、WordPressで複数運営していると、この更新作業は非常にうっとうしいものだ。
このわずらわしさを解消してくれるのがAdvanced Automatic Updatesというプラグインだ。
インストールしたらあとは設定画面で簡単な設定をするだけで、WordPressはもとより、プラグインやテーマも好みで自動更新設定できるスグレモノとなっている。

●Advanced Automatic Updatesの使い方。
まず、プラグインの検索窓で、「Advanced Automatic Updates」を検索する。
インストールしたら有効化し、WordPressのメニュー「プラグイン」、もしくは、「設定」から、「アドバンスド自動更新」の「設定」をクリックする。


次の画面になるので、自動更新したいものにチェックを入れればOK
Advanced Automatic Updates
因みに「メジャーバージョン」と「マイナーおよびセキュリティ版」は、大きなアップデートがメジャーバージョン、小さなアップデートがマイナーおよびセキュリティ版となる。
ダッッシュボードの「更新」で確認すると、バージョン4.8.1-jaなどと表示されるが、メジャーは「8」の部分、マイナーは「1」の部分となる。
iphoneのiosや、アンドロイドなどもこういった表示があるので、こういったものに置き換えるとわかりやすいと思う。
例えば、iphone6からiphone7に切り替わる時などは、一番左側の数字(ここでいう「4」の部分)に変化が起きる。
何が言いたいかというと、メジャーアップデートの場合は劇的な変化が起きるので、必ずバックアップが必要ということだ。
バックアップを必ずとる自身がない場合は、「メジャーバージョン」のチェックは外しておいた方が無難だろう。
iphoneなどもそうだが、大きなアップデートの場合はすぐに更新せず、周りの人やネットで不具合が起きていないか確認してから行うのが定石だ。
尚、バックアップや復元方法は、下記ページで解説しているので、興味のある方は参照してほしい。
WP-DBManagerによるデータベースのバックアップと復元方法
   
Advanced Automatic Updatesの欠点
 Advanced Automatic Updatesには欠点もある。
そのことも十分理解した上で使用して頂きたい。

欠点其の1
バックアップをとっていないと、自動更新でクラッシュしたときに取り返しがつかなくなる。
 
欠点其の2
Advanced Automatic UpdatesはWordPress本体だけでなく、プラグインやテーマも自動更新設定が可能だ。
 テーマに関してはもともと「proudly powered by wordpress」や、テーマの作成者への著作権を意味するリンクが設置されているが、これを嫌って削除している人も多いと思う。
しかし、テーマを自動更新してしまうと、せっかく削除した外部サイトへのリンクが復活してしまうのだ。
これに関して、以前はSEO的な観点から、発リンクが多いとリンクジュースがこぼれ、リンクの価値が下がる、あるいはそのサイトそのもののページランク的な価値が下がるという懸念からきているのだが、現在ではあまり深く考える必要はないと筆者は考えている。
むしろ、本来は無料で使う以上、こうした著作権に関連するリンクは外してはいけないものなので、発リンクによるSEO的な懸念はいらぬ心配だと考えて良いだろう。
どうしても気になる人は、設定でテーマの自動更新のチェックを外しておけば良いだろう。

欠点其の3
Advanced Automatic Updatesは現在、日本語版WordPressに対応していないらしく、英語版のWordPressが自動更新されてしまうという欠点がある。 (プラグインやテーマは自動更新されるが)
ダッシュボードの「更新」で確認すると、日本語版のWordPressが更新されていないことが確認できる。

●解決方法
wordpressをインストールしたディレクトリ内の、/wp-includes/version.php をテキステエディタで開き、以下の設定を追記する。
(場所はどこでも良いので、最後の行にでも付け足せばOK)

$wp_local_package = ‘ja’;

そしてここが重要となるのだが、文字コードをSHIFT-JISで保存する。
WordPressのPHPファイルは文字コードがUTF-8となっているので、文字コードを変更せずそのままアップロードすると、画面が真っ白になって何も表示されなくなる。
実はこのやりかたは、本来のやりかたではなく、筆者のおもいつきでやったものだが、この方法でうまくいった。
日本語版WordPressも自動更新されたので、どうしてもうまくいかない方は必ずバックアップ作成のもと、試してみるのも良いだろう。
※事故責任でお願い致します。